ノートのとり方(平成21年9月2日更新)

はじめに

本当は、最初は、このページは「研究ノートのつくり方」という題でした。
主に大学院生向けに、下井個人が卒業研究の時からつけ始めた、個人的な「研究ノート」のつくり方についてのポイントを書くつもりでした。
ところが、ちょうど時を同じくして、ちょっとした「ノート・ブーム」が到来してしまったのです。
背景でもお話ししますが、隣の研究室のある先生の一言から、その「ノート・ブーム」に自らハマってしまったのです。
複数の、いわゆる「ノート本」を読むうちに、研究ノートに限らず、ノートをとる共通したコツがあったり、ノートのとり方によって講義の内容の理解度が違ってしまうことがわかってきました。
また、そういった「ノート本」を理学療法士の視点から読んでみると、「あ〜、ここの説明は、もうちょっと高次脳機能の面から、ロジカルに説明した方がわかりやすいかも…」なんて考えてしまいました。
最終的には、「今の大学生にノートのとり方を教えたら、もしかしたら彼らの理解度が変わるきっかけになるかもしれない」とも考えるようにまでなってしまいました。
大きな本屋さんに行くと、必ず「ノート」に関する本が平積みされています
中には、本の横にノートをディスプレイしている本屋さんもあります
ですので、ここでは下井個人の「研究ノート」のつくり方を中心にしていますが、研究者だけではなく、大学学部生も、理学療法士を含む社会人にも活用できるノートのとり方(以下、ノート法)について書きたいと思います。

研究ノートについて

記録を残さない研究は研究ではない、と言われるように、研究者にとって「研究ノート」あるいは「実験ノート」の作成は必須です。
1人の研究者が1冊(あるいは一連の)研究ノートを作成することもありますし、研究グループとして複数の研究者が共通の課題に取り組む場合は、グループでノートを作成することもあります。
研究ノートの内容は、どのような研究・実験が行われたかが、第三者が理解できる情報や記載内容とすることが必要条件です。これは、研究成果を知的財産として、適切に取り扱うことができたり、あるいは研究グループ内のデータベースとして、グループ内で平等に活用できるような必要性があるためです。このため、しばしば、研究ノートは準公文書として取り扱われます。例えば、ノート内の情報が個人的に必要な場合は、許可を取ってコピーをしなければなりませんし、原則的に、ノートを研究室外に持ち出すことはできません。
また、こうした取り扱いのため、研究ノート専用に設計されたノートも販売されています。
でも、ここでいう研究ノートとは、そこまで取り扱いが厳密ではない個人的な研究ノート(personal research note)を指します。
もちろん、追試が可能なようなレベルでの研究の手順や過程も記載しますが、研究に関することならば、なんでも書き留める目的で作るものです。この意味では、「発想ノート」とか「ネタ帳」の方がイメージに合うかもしれません。
ちなみに、Laboratory Note、いわゆる研究ノートについては、次のサイトが参考になるかと思います。興味ある方は、ご参照下さい。
Wikipedia:実験ノート
札幌医科大学医学部 分子医学研究部門 実験ノート記載の指針
Barker K: Laboratory notebooks in the natural and physical sciences

このページの構成

研究ノートに始まって、ノートやメモについて、くどくど書いていたら長くなってしまったので、2部構成にする予定です。
ぼちぼち更新しますので、お待ち下さい

       
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