新・下井研究室の掟  (平成21年9月18日更新)

下井研究室の大学院生が、この2、3年で急激に増加しました。この大人数の大学院が、充実した研究生活を送れるよう、下井個人の経験則から、下井研究室の大学院生としての、3つの「掟」をつくりました。
でもやっぱり、よく考えてみたら、普通の研究室ではあたりまえのことかもしれません。

1. 3つの「参加」

1) 毎週火曜日のゼミへの参加

国際医療福祉大学大学院は、社会人も通える大学院で、大学院生のほとんどは社会人です。また、国際医療福祉大学・大学院は、講座制をとっていないため、いわゆるゼミ形式での指導が確立していません。そのため、自分の研究を自由に進めることができるというメリットがあります。しかし、大学院の2年や3年という期限は、決して長く十分なものではありません。自由な分、論文作成の進行が緩やかとなって、提出期日にが近づいて慌ててしまったり、論文の内容が中途半端になってしまうことが生じやすくなってしまいます。下井自身も例外ではなく、自分を厳しく律することができずに、中途半端な論文しか作成することができませんでした。
そこで、下井研究室では、毎週火曜日に開催される定例ゼミへの参加を義務付けて、大学院生同士で刺激を受け、さらに定期的に進行状況を報告しながら、より質の高い論文を作成できるようにしたいと考えています。

2) 理学療法領域以外の学会への入会・参加

去年(平成20年)の話ですが、理学療法領域では、誰も活用したことがない統計手法をテーマとして、理学療法以外の領域の国際学会で発表したことがありました。しかしその領域では、その統計学的手法そのものは、特に目新しいものではなく、「なんで、今さらこれ?」という質問をされた経験をしました。幸い、統計学的な細かい計算方法や、その解釈が、いままでの論文には少ないものだったので、大恥をかくことはありませんでした。しかし、井の中の蛙になりかけていた、貴重な経験となっています。
こうした経験から、理学療法領域以外でも通用する研究を目標に、下井研究室では、できるかぎり、理学療法領域外の学会への入会・参加してもらうことにしています。

3) 学部生の「下井班」の飲み会への参加

下井が大学院生だった頃、出身班である「秋山班」の飲み会に呼んでもらっていました。そのときに得られた後輩との関係は、研究のみでなく、臨床・教育活動上でも、非常に大切なものとなっています。
ですので、学内の他のアドバイザー班出身であっても、他の大学出身であっても、下井研究室の大学院生には、下井班の飲み会にできるかぎり参加して、人的交流の幅を広げてもらうことにしています。

2. 3分間の発表

毎週火曜日のゼミでは、各院生に研究の進行状況を報告してもらうのですが、その報告は3分以内でしてもらいます。
これは、ゼミ全体の時間を短縮するというねらいもありますが、一番の目的は、院生のプレゼンテーション能力の向上にあります。限られた時間の中で報告・発表するには、伝達したいことを、まず本人がよく理解し、要約しなければなりません。この能力は、研究のみならず、臨床業務や日常生活でも必要になってきます。
先日、研究室で3分間の砂時計を購入しました。ゼミでの発表は、この砂時計を逆さまに倒すことからスタートします。

3. 情報収集のアンテナを立てる

大学院への進学を考えている人へ」でも書きましたが、この研究室では得られた単に研究の方法論を学ぶだけではなく、論理的な思考力を習得してほしいと考えています。ですので、研究テーマに限らず、様々な分野に興味を持って、種々の情報に対してどん欲になってほしいと思います。
そこで、この研究室ホームページ内の「下井ゼミ研究ノート」で、毎週、院生から情報を発信してもらうことにしました。これは、発信するために何らかの情報を得ようと「情報収集のアンテナ」を立ててもらうのと、その情報を簡潔にまとめて発信してもらうことを目的としています。